2010年10月29日金曜日
10月28日、チャイコフスキー自身の指揮により、『悲愴』初演(1893)・・・SP音源で、第4楽章を聴く♬
円盤は中心近くなるほど、再生が厳しくなります。それが分かっていながら円盤形のレコードが多くのレコード会社に採用されたのは、大量生産が容易だから。シリンダー式の録音メディアは線直線の優位性は認められながらも、円盤形のレコードがミゾの間隔を狭めていくことで長時間の録音、再生を可能にしたのに対して、録音時間が長くなるに連れてシリンダーが大きいか、長いものが必要になってライブラリ性が低くなっていく。100年後の、ベータ方式とVHS方式のヴィデオテープの顛末を重ね合わせれば理解しやすいと思います。
10月28日、チャイコフスキー自身の指揮により、『悲愴』初演(1893)・・・SP音源で、第3楽章を聴く♬
良い音楽なのに録音される、録音されがたいのには曲の演奏時間も関わってきます。売れる曲だと分かれば録音、販売がスムーズなのは言うに知れずですけれどもSPレコードの時代だと、まだまだ売れる曲売れにくい曲は未知数。それよりも録音しやすいという事が大きく立ちふさがっていたのではないかしら。
2010年10月28日木曜日
10月28日、チャイコフスキー自身の指揮により、『悲愴』初演(1893)・・・SP音源で、第2楽章を聴く♬
悲痛な響きを漂わせながら、息絶えるように終わるチャイコフスキー(1840〜1893)の交響曲第6番。“悲愴”というタイトルは、初演を聴いた弟・モデストの発案で名付けられ、チャイコフスキー自身も気に入っていました。ところが、この初演からわずか9日後に、チャイコフスキーは生水を飲んでコレラにかかり、死んでしまいます(一説には自殺ではないかとも言われています)。まるで自らの死を予感したかのようなこの交響曲は、印象的なネーミングもあいまって、広く親しまれています。
TCHAIKOVSKY: Symphony No. 6 in B minor, Op. 74, "Pathétique".
Berlin Philharmonic Orchestra.Wilhelm Furtwängler, conductor. Victor Album DM 553 Victor 17561 - 17566 (032549 - 032560). 12インチ盤、6枚12面。
Recorded October-November 1938, Beethovensaal, Berlin.
第1楽章 II. Allegro con grazia 演奏時間 8:42
10月28日、チャイコフスキー自身の指揮により、『悲愴』初演(1893)・・・SP音源で、第1楽章を聴く♬
夕焼け。午前中からお昼ご飯の頃までは空気に厳しさのあった熊本。午後3時を過ぎた当たりからはお洗濯もすぐ乾くんじゃないかと思えるほどの良いお天気でした。もう少しお昼前頃から良いお日和になっていたら出かけられて嬉しかったな。でも、今はそれほど寒さを感じらえずに夜を迎えられそうです。 - from Brightkite
Your Good Man is Gone - Freddie Spruell
女性ヴォーカルのように聴こえる特徴のある声、気負いのない端正な歌い方に好感を覚えます。1920年代のブルースの録音には黒人女性シンガーが歌っているものばかり。実際には男性シンガーは少なくなかったと思いますけれども、Freddie Spuruellのことは録音された『最初の』デルタ・ブルースマンの1人とされています。歌う声が女性ヴォーカルのように聞こえることも評判と録音を促すことになったのかも知れませんね。
Freddie Spuruell b.? 〜 d.1956
“フレディー”・スプルーエルは、パパ・フレディーという呼ばれ方もあって、戦前のSPレコード時代の録音を集めたブルース集『Mississippi Blues: Rare Cuts 1926-41』には欠かせない録音になっていますけれども生年も不詳、詳しい生い立ちは分かりません。ミシシッピ州で、1956(昭和31)年6月19日に亡くなったと言うくらいです。録音は1936年に集中しています。現在のように頻繁には録音セッションを組むことは出来なかったでしょうから、この時に録音されたものがほとんどではないでしょうか。この「 Your Good Man is Gone 」も1936年の夏の録音だと思います。