あの花この花 咲いては散りゆく
泣いて求めても 悲しく散りゆく
散らずにおくれよ 可愛い野花よ
わたしは幌馬車 旅ゆく乙女よ
アマデウスクラシックス
爆竹が鳴った。昨日は妙に静かだから、早々と終わったのか雨音にかき消されていたのかと思いましたが熊本市内多くの学校で今日、運動会が行われることでしょう。午前6時の爆竹に応える様に朝日が明るく差し始めました。沖縄では強めの被害が起こった様で、台風お見舞い申し上げます。九州上陸を前に熱帯低気圧に変わりましたけれども、ゲリラ雨は何時降るか分かりません。運動会も日程通り完了すればいいのですが、去年は午前中にも数度の中断。午後は消化できそうにないという事で急きょ体育館で行われました。やはり、広い運動場でのびのびと楽しみたいものです。
さて、熊本博物館でイヴェント行事がないときには特別展示室と名称されている広いホールを使って蓄音器コンサートを開きます。6月例会は《沖縄からの歌》。毎年ですと2月に熊本に来て毎回趣向のある《沖縄からの歌》を楽しませて下さっていますが、都合で今年は6月に延期と成った次第です。はたして会場は広い特展室が使えるのかどうかは未定です。
パユ、マイヤー、バボラークと言えば現在のベルリン・フィルのスター奏者。レコード世代のベルリン・フィルの御三家と言ったらジェームズ・ゴールウェイ、ロータ・コッホ、そしてホルスト・アイヒラーと言ったスター・プレイヤーを存分に美音を披露させながらも手綱は固くモダンなモーツァルトを聴かせてくれていたのがカール・ベームという指揮者。イメージは悪く捉えられるのをあえて承知で言い替えれば、管理統制されたクラシック音楽の鑑。オーケストラとしての調和と秩序が音盤に記憶された歴史のサンプルにこの《セレナーデ集》以上のレコードは思いつきません。そしてまじめなクラシック音楽として愛聴されていくのでしょう。 http://amzn.to/mLSY12
モーツァルト:アイネ・クライネ、ポストホルン CDはウィーン・フィルとの《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》も聴ける名盤定番 http://amzn.to/mLSY12
アナログ・オリジナル盤について、詳しくはこちらをご覧下さい amadeusclassics.otemo-yan.net
珍しいクレンペラーのストラヴィンスキー。通好みの名演です。英COLUMBIA時代のクレンペラーは、同時代の音楽を積極的にレコードにしています。SPレコード時代のクルト・ワイルは特筆すべきところでしょう。英COLUMBIA盤がこれのオリジナル。レナード・バーンスタインに指揮者でもあった作曲家のストラヴィンスキー自身が同じ頃に米COLUMBIAに録音した、バレエ組曲のボックスセットは《春の祭典》、《火の鳥》をレコードで聴く時の定番。ジャズ、クラシックを良く聴く人には常識中の常識ですが、米COLUMBIAは米CBSへ。英COLUMBIAは英EMIに変わります。 http://amzn.to/kcQkSX
ストラヴィンスキー:三楽章の交響曲 http://amzn.to/kcQkSX
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毎月第4日曜日を原則(12月と1月は第3日曜日)に継続してきた「蓄音器でレコードを楽しむコンサート」は、5月例会では生誕200年に今年なるフランツ・リストの管弦楽曲と3つのピアノ名曲を前半(第1部 クラシック)で聞きます。後半(第2部 歌謡曲)は人気の『昭和歌謡大全集』。参加者はいつもより増えると推測しています。会場は熊本博物館の特別展示室で大型蓄音器を使います。
日時は、2011年5月22日
場所は熊本城裏手の三の丸駐車場前の熊本市立博物館。博物館には駐車スペースがありませんので、熊本城周遊バスを利用して細川刑部邸前で下車して下さい。博物館に自家用車で来られますと、会の進行に迷惑がかかりますので心得て下さい。
英DECCAのスタンパーのマトリクスは、責任監修と言った意味合いがあります。アナログ・オリジナル盤のマトリクスはプレスした工場を表すもの、1A,2A...とプレス原版を作り直した数を表している物などレーベルそれぞれの方法で打ってあります。英国原盤をアメリカで同じく使っている物や、アメリカ独自にマスター盤をつくってプレスしたレコードなど様々。英DECCAは録音を担当したエンジニアが責任を持ってマスター盤のカッティングに立ち会って行いました。1Gであるとか1Wであるとか、エンジニアのイニシャルで付けられています。 http://amzn.to/lyQqbH
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」、他 http://amzn.to/lyQqbH
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ドヴォルザークはアルバイトでピアノの先生をしていたわけですが、(楽譜も買えないという状況でしたから)ピアノを借りる・・・買うではなくて、借りるお金さえなかったという事です。しかし、それでもピアノの先生をしていたわけです。そして転機が訪れたのが、34歳の時。この時にオーストリアの奨学金を得るために毎年作品を出していたのですが、何回目かに出した『交響曲第3番、変ホ長調』が当時の審査員のヨハネス・ブラームスの目にとまって、『あ、これは』と言う事で推薦されることになります。そして奨学金で、アルバイトしていた頃の倍以上の400グルデンを貰うことになって作曲に専念することができるようになりました。それからはブラームスの支援もあって出版社を紹介されたり、作曲家としての運が向いてくるのです。・・・(第276回 蓄音機でレコードを楽しむコンサートでの解説よりテープ起こし) http://ow.ly/4IIrh
音楽ファンの永遠の名盤 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
純音楽的な『ジャジャジャジャーン』。ベートーヴェンが聴かせたかった《運命交響曲》から大きな逸脱の無い音楽をセルは表現しています。そう、説明した方が分かり易いでしょうか。『運命が子のようにとを叩いた』とベートーヴェンが曲について訪ねられた時に語っているのでドラマティックな演奏も、それはそれで楽しいものです。この《運命》と《田園》は一対として作曲されて、初演も《田園》を先に披露されています。ふくよかな演奏をベートーヴェンが聴かせたとしても《田園》の静かな終わりの余韻のあとに、余分なものを削ぎ落としたようなジャジャジャジャーンが響けば、きっと背筋が伸びたことでしょう。 http://amzn.to/m7cass
ベートーヴェン:交響曲第5番<運命>/シベリウス:交響曲第2番
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ボストン交響楽団の緻密で洗練されたアンサンブル。小澤征爾さんがミュンシュの後を受けた時にフランス式の演奏法に衝撃を受けたと当時の想い出として語っていました。日本で学び、ドイツで修行した若い指揮者が戸惑いはあったとしても受け入れて吸収したのは小澤征爾さんらしさと言えそう。武者修行の仕上げとしてボストン交響楽団は、この上ない出逢いだったと思います。そしてボストン交響楽団の個性と言えるミュンシュの響きを伝統として保つのではなくてドイツ式の演奏を学ばせた。そしてミュンシュの曲の終わりに向かって加速的に熱を帯びる音楽を、小澤征爾さんは収得しているのは素晴らしい。
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ジャケット違いのアナログ盤。CDはモノクロでアバドが楽譜を挟んでアルゲリッチの瞳をのぞき込んでいるような二人とピアノのスナップ(CD:プロコフィエフ&ラヴェル:ピアノ協奏曲)。デビュー・アルバムのカラーのチャーミングなアルゲリッチのイメージを変えたかったのでしょうか。モノクロでのデザインでアルゲリッチは日本でのアイドルになりました。 http://amzn.to/kK68mN
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ドヴォルザークが8歳の時に学んでいた音楽の先生から、「この子(ドヴォルザーク)は音楽の才能があるから、あなたは(宿屋の)跡継ぎにさせたいと思っているかも知れないけれども音楽では必ず成功する」って(ドヴォルザークの)父親を説き伏せて音楽学校にやりなさいと薦めたわけです。それで12歳の頃、後にプラハ音楽院になるブラームスとも所縁有る学校に進学。そして、18歳で10人中2番の成績で卒業します。しかし、やはり、それからは大変で音楽で身を立てようとは難しいことなので父親もなかなか承知しなかったのですが、先生がしゃむり薦めるものだから渋々様子を見ては居たのですが、14〜15年は苦労して楽譜も買えないという状況でした。・・・(第276回 蓄音機でレコードを楽しむコンサートでの解説よりテープ起こし) http://ow.ly/4IIrh
音楽ファンの永遠の名盤 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
喜歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》は、ヴェルディの最後のオペラ作品《ファルスタッフ》と題材は同じです。中学の時にオペラを聴き始めた自分に親しんだオペラでした。運の良いことに(?)ニコライとヴェルディの両方を一月以内か、二月以内かで聴く事が出来たのも作曲家が違うのだから音楽は違っていようとも同じ題材でも違う作品に思えるってことでした。各幕は1時間ほど、更に第1場、第2場と一幕が分かれているので30分ほどで区切りがつくこともエアチェックをカセットテープにしていたので、録音しやすかったという幸いもありました。
NHK-FMで2011年5月8日、午後2時から昨年末ウィーン・フォルクスオパーでの上演の録音が放送。
- 海外オペラアワー - ▽喜歌劇“ウィンザーの陽気な女房たち”(ニコライ)
未曾有の出来事はこれまでにも幾度と受けてきた日本。カタストロフがあってこそ平和を祈ることが出来るのかも知れません。9.11でアメリカ国民が抱いた思いは、地震以上に大津波への恐怖、そして原子力発電所の不安として日米共感できるところでしょう。日本とアメリカの戦争から復興を頑張るためにエールを込めて作曲され初演された尾高尚忠氏の《交響曲第1番》。尾高賞があるように、クラシックファンには尾高作品を誇りと思って欲しい。
リヒャルト・シュトラウスの《英雄の生涯》は、晩年に人生を回顧しながら作曲されたのではなくて、30歳代の駆け出し作曲家が自分の将来を展望した大傑作。
NHK-FMで2011年5月7日、午後6時から生中継。
- 第1700回NHK交響楽団定期公演 - 「交響曲 第1番 作品35」 尾高尚忠・作曲
「交響詩“英雄の生涯”作品40」リヒャルト・シュトラウス作曲
(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)尾高忠明
~NHKホールから中継~via cgi4.nhk.or.jp
ドヴォルザークの母親の方は、ロプコヴィッツ候(プラハ、北ボヘミアの貴族でベートーヴェンの後援者の一人でもあった)の家政というか従業員として務めて居た人で、だからか厳格で非常に教育にも熱心であったということです。その二人の間に子供は男5人と女3人。そしてドヴォルザークはその長男。将来は親父さんは自分の後を継がせて宿屋をやらせようと思っておったんですけどね、ドヴォルザークの生まれはチェコスロバキアで、商売をするには当時はドイツ語が出来ないといけなかったものだからドイツ語の先生に習うことになったんですが、この先生が音楽が好きで言葉の勉強と共に音楽の素養も学び貰ったという環境で育ちました。(第276回 蓄音機でレコードを楽しむコンサートでの解説よりテープ起こし) http://ow.ly/4IIrh
音楽ファンの永遠の名盤 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
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